酸性縮毛矯正で髪は回復しません。それでも、扱いやすい髪を目指して
酸性縮毛矯正で髪がまとまると、「傷んでいた髪が回復した」と感じられるかもしれません。けれど、見た目が整ったことと、ダメージがなくなったことは別です。
名古屋市東区東桜のNo.Blow 酸性縮毛矯正専門技師では、施術で目指せることと、できないことを正直にお伝えしています。
「傷んだ髪は決して回復しない。それでも綺麗にしたい。」
これは、綺麗になることを諦めていただくための言葉ではありません。今の髪に何ができるかを考えるために、大切にしている前提です。
今回は施術前後の写真を見ながら、仕上がりの変化と、これからの髪への負担についてお伝えします。
酸性縮毛矯正の施術例|表面だけでなく、内側のまとまりも確認

写真は上段3枚が施術前、下段3枚が施術後です。
施術前は、髪を持ち上げた内側にも、うねりや毛束の広がりが見られます。中間から毛先にかけて、髪の流れがそろいにくい様子が分かります。
施術後は、表面に加えて内側の髪も確認できるように撮影しています。下段の左右では髪をクリップで持ち上げており、内側から毛先へ続くまとまりをご覧いただけます。
見た目が整うことは、お客様にとって嬉しい変化だと思います。当店も、その変化を大切にしています。ただし、この仕上がりをもって「髪のダメージが回復した」とはお伝えしていません。
写真で分かることと、実際に確認する必要があること
写真からは、うねりや広がり、施術前後のまとまりの違いを確認できます。一方で、髪の強度や詳しい施術履歴まで分かるわけではありません。
見た目が似ている髪でも、これまでのカラーや縮毛矯正によって、対応できる範囲は異なります。
「この写真のようにしたい」というご希望も伺いながら、実際の髪を確認して施術方法を考えます。同じ見た目だから同じ施術ができる、という判断はしないようにしています。
酸性縮毛矯正で髪のダメージは回復しません
クセを整えてまとまりを出すことと、傷む前の髪に戻すことは違います。
酸性縮毛矯正も、薬剤や熱を使って髪の形を整える施術です。扱いやすさを目指す一方で、施術そのものによる負担もあります。
仕上がりが綺麗になったからといって、それまでのカラーや縮毛矯正による負担がなくなるわけではありません。施術後の髪も、これまでの履歴を持つ髪です。
「まとまったから、また何をしても大丈夫」ではありません
髪が整うと、次のカラーやヘアスタイルも楽しみになると思います。そのお気持ちは大切にしたいです。
ただ、髪の状態が元に戻ったと思って施術を重ねると、さらに負担が増えてしまうことがあります。
特に、すでに何度も薬剤施術を受けている部分には、これから何を重ねるかを慎重に考える必要があります。綺麗に仕上がったあとも、その髪に無理をさせないことが大切です。
酸性という名前だけで、髪への負担は判断できません
「酸性だから傷まない」「ダメージがあっても施術できる」と、一律にお約束することはできません。
大切なのは、今の髪に合った薬剤と方法を選べるかどうかです。薬剤の扱い方や熱の加え方などによっても、髪への負担は変わります。
当店は酸性縮毛矯正を専門的に追求しています。それでも、すべての髪に施術することを目指しているわけではありません。
状態によっては、施術する範囲を限ることもあります。今は施術を控えた方がよいと判断する場合もあります。綺麗にしたいというご希望に向き合うからこそ、難しいことも正直にお伝えします。
仕上げは必ず、ノーブロー
当店では、仕上げのブローで一時的にクセを伸ばして見せるのではなく、ドライヤーで乾かした状態をご確認いただきます。
「仕上げは必ず、ノーブロー」
サロンで仕上げたときだけでなく、ご自宅でも、お客様ご自身が乾かしたときに扱いやすい髪を目指しています。
そのために、表面だけを整えてお見せするのではなく、内側の状態にも目を向けています。仕上がりを誤魔化さずにお見せすることが、当店の基本姿勢です。
ノーブローは、自然乾燥という意味ではありません
ノーブロー仕上げでも、ドライヤーは使用します。自然乾燥や、ドライヤーを使わないという意味ではありません。
また、縮毛矯正の施術工程でアイロンを使わない、という意味でもありません。あくまで、最後の仕上げのブローで一時的に整えて見せない、という考え方です。
ご自宅での乾かし方についても、髪の状態に合わせてお伝えします。サロンで確認した仕上がりを、日々の扱いやすさにつなげていただけたらと思います。
縮毛矯正を続けるなら、今後のカラーも一緒に考える
ここからは、縮毛矯正とカラーを続けていくうえで、当店が大切にしている考え方です。
髪色が気に入っていても、根元が伸びたり、色が抜けたりすると、染め直したくなると思います。カラーは、おしゃれや気分を楽しむ大切なものでもあります。
ただ、毎回毛先まで染めることが必要かどうかは、その都度考えていただきたいところです。
全体カラーを繰り返す前に、染める範囲を見直す
全体カラーでは、すでに染めた中間から毛先にも薬剤を重ねることになります。縮毛矯正を受けている髪であれば、その履歴も踏まえて判断する必要があります。
色が抜けるたびに全体を染め直す。その繰り返しが、毛先への負担を増やすこともあります。
見た目を整えるために行っていることが、長い目で見た扱いにくさにつながってしまうのは、できるだけ避けたいと考えています。
縮毛矯正によって、髪色が変化する場合があります
縮毛矯正の施術によって、染めていた髪の色が変化する場合があります。変化の程度は、髪の状態やカラーの履歴などによって異なります。
そのため、カラーのご予定がある場合は、縮毛矯正との順番も含めてご相談ください。
「色が変わったら、すぐに全体カラーを重ねればよい」と決めるのではなく、髪への負担も踏まえて考えたいと思います。ご希望の色味については、カラーをご担当の美容師さんとも相談していただけると安心です。
可能であれば、リタッチカラーをおすすめしています
これからの負担を少しでも減らすため、当店では、毎回の全体カラーを控え、リタッチカラーを間に挟むことをおすすめしています。
リタッチカラーは、伸びてきた根元の部分を染める方法です。すでに染めた中間から毛先へ、繰り返し薬剤を重ねる機会を減らすことにつながります。
もちろん、リタッチカラーにも施術する部分への負担はあります。負担をなくす方法ではありませんが、毛先への施術を控えるための選択肢になります。
根元が気になるときは、リタッチで対応できるか相談する
今の髪色は気に入っているけれど、伸びてきた根元が気になる。そのようなときは、リタッチで対応できるか相談してみてください。
色味を大きく変えたい場合など、リタッチだけではご希望に沿えないこともあります。それでも、毎回全体を染める前提にせず、今回はどこまで染める必要があるかを考えることはできます。
また、暗めの色を選んでも、髪のダメージが回復するわけではありません。色の明るさだけでなく、染める範囲や頻度にも目を向けていただけたらと思います。
カラーの間隔も、無理のない範囲で
ご予定や根元の伸びが気にならない範囲であれば、カラーの間隔を少しあけることも選択肢です。
ただし、期間をあけることで、今あるダメージが回復するわけではありません。新たに施術を重ねる頻度を見直す、という考え方です。
髪色へのご希望や、大切なご予定もあると思います。必ず一定の間隔を守ってくださいと、一律にお願いするものではありません。
おすすめはお伝えしながら、無理のない方法を考えます
髪への負担を考えると、可能であればリタッチカラーを取り入れていただきたい。それが当店の考えです。
そのうえで、お客様のお気持ちやご都合を置き去りにしたくはありません。今すぐ染め方を大きく変えることが難しければ、次回はリタッチで対応できるか相談してみる。できそうなことから始めていただけたらと思います。
無理にすべてを変えていただくのではなく、これからの髪のために、少しずつ負担を減らしていただけたら嬉しいです。
傷んだ髪を治すお約束はできません。それでも、今できることを考えます
髪がまとまりにくいと、毎日のお手入れが負担に感じられることもあると思います。「傷んでいるから仕方がない」と思いながらも、少しでも綺麗にしたい。そのお気持ちに、できる限り向き合いたいと考えています。
クセを整えることで扱いやすさを目指せる場合もあります。一方で、今の毛先には施術を重ねず、伸びてきた部分を整えながら、少しずつ長さを入れ替えていく方がよい場合もあります。
どの方法が適しているかは、髪の状態とこれまでの施術履歴によって異なります。無理に施術を引き受けるのではなく、今できることを正直にお伝えします。
当店の基本となる考え方は、「傷んだ髪は回復しない」という想いをお伝えする記事でもご紹介しています。
ご相談の際は、これまでのカラーや縮毛矯正の時期、ご自宅で気になることなどをお聞かせください。はっきり覚えていない部分は、分かる範囲で構いません。
No.Blow 酸性縮毛矯正専門技師では、仕上がりを正直にお見せすることと、これからの髪への負担を考えることを大切にしています。
綺麗になったその日だけでなく、その先も少しでも扱いやすく過ごしていただけるように。今の髪に合った施術と、無理なく続けられる方法を一緒に考えていけたらと思います。

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