濡らすとクリクリくせ毛の酸性縮毛矯正
乾くとパサついて広がるのに、濡らすとクリクリとしたカールが出る。こうした髪は、乾いた時の見た目だけで「傷んでいる」とは判断できません。
クセによる広がりなのか、実際のダメージがあるのか。その両方なのか。乾いた状態と濡れた状態を見比べ、これまでの施術履歴も確認することが大切です。
名古屋のNo.Blow 酸性縮毛矯正専門技師【ノーブロー】です。今回は、濡れると強いカールが出て、乾かすのが大変だとご相談いただいた施術をもとにお伝えします。
乾いた時のパサつきと、濡れた時のクセを見比べる
今回ご紹介するお客様は、ご来店時には髪がパサついて見える状態でした。ところが、濡らしてみると、クリクリとしたカールがはっきり出てきました。
この時は、パサついて見える部分の多くに、クセの影響があると判断して施術しています。
ただ、濡らしてカールが出るからといって、傷んでいないと決めつけるわけではありません。クセとダメージが重なっている髪もあります。
乾いた時にどのように広がるのか。濡らすとクセがどう出るのか。両方を確認しながら、髪の状態を見極めます。
クセの強さだけで、施術の進め方は決めません
同じように強いカールが出る髪でも、それまでの履歴によって施術の難しさは変わります。
- 過去の縮毛矯正が、どの部分に残っているか
- カラーやブリーチを、どの範囲に重ねてきたか
- 普段、どのくらいの頻度や温度でアイロンを使っているか
こうしたことを伺い、根元・中間・毛先を分けて確認します。
縮毛矯正の履歴や明るいカラー、日々の高温アイロンなどが重なると、慎重な判断が必要になります。
強いクセだから、強く作用させればよいということではありません。今の髪にどこまで負担をかけられるか、どのような仕上がりを目指せるかを考えて施術します。
酸性縮毛矯正で整っても、髪が回復したわけではありません
酸性縮毛矯正は、髪を回復させる技術ではありません。薬剤や熱による負担をかけて、クセをストレートに整える技術です。
そのため、見た目や手触りが綺麗になっても、元の健康な髪に戻ったとは考えません。
「傷んだ髪は決して回復しない。それでも綺麗にしたい。」
当店が大切にしている考え方です。扱いやすさを目指すことと、髪に負担があることの両方をお伝えしています。
酸性だから傷まない、誰でも同じように施術できるということでもありません。髪の状態によっては、施術する範囲や時期を見直す必要があります。
その後のアイロン・カラー・カットも大切です
縮毛矯正後の髪を扱いやすく保つには、次の施術までの過ごし方も関わってきます。
日々のセットでは、高温のアイロンを同じ部分に何度も通す使い方は避けたいところです。毛先をワンカールにする場合も、髪の状態に合わせて、必要な範囲で使うことをお伝えしています。
カラーも、毎回毛先まで薬剤を重ねる必要があるかを考えます。根元のリタッチで対応できる場合は、既に染まっている部分へ負担を重ねない方法を相談します。
また、広がるからといって、髪をたくさんすけば扱いやすくなるとは限りません。
毛先の厚みが減りすぎると、時間がたってからパサつきや広がりが気になりやすい場合があります。デザインに必要な毛量調整は行いますが、残したいまとまりも考えて、すく範囲や量を決めることが大切です。
毛量とクセを分けて考えることについては、「毛量が多い方の酸性縮毛矯正。」でもお伝えしています。
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仕上げは必ず、ノーブロー
当店では、施術後にドライヤーで手を使って乾かし、仕上がりを確認します。仕上げのブローやアイロンでクセを伸ばして見せることはしません。
ノーブローは自然乾燥という意味ではありません。縮毛矯正の施術工程ではアイロンを使います。
乾かした時にどこまでクセが整ったか、内側や毛先にどのような状態が残っているか。表面のツヤだけでなく、そうした部分まで確認するための方針です。
濡らした時と乾かした時の違いや、毎日のお手入れで大変に感じることも、施術を考える大切な情報です。見た目だけで判断せず、今の髪の状態と日々の過ごし方に合わせて、扱いやすい髪を目指していきます。

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