ロングヘア・毛量多めの方の酸性縮毛矯正。
【本日ご来店いただいたお客様について】
本日ご来店いただいたお客様は、ロングヘアで毛量が多い髪質の方でした。
ロングヘアのメリットと特徴
ロングヘアのメリットとして、髪の重さによってくせ毛が引っ張られるため、ショートヘアと比べるとクセが目立ちにくい傾向があります。
一方で、毛量が多い場合は「乾かすのが大変」と感じていらっしゃる方が多いですが、その一方で薬剤の耐久力が高いことが多いのも特徴です。
ロングヘアの注意点とカウンセリングの重要性
ただし、ロングヘアでもクセ毛がはっきり出る方や、薬剤の反応が早い髪質の方もいらっしゃいますので、その点をきちんと見極めるためにも、丁寧なカウンセリングが欠かせないと考えております。
酸性縮毛矯正に関するご質問と事実
酸性縮毛矯正について「強いくせ毛やしっかりした髪質には向いていないのでは?」というご質問をいただくことがございます。
実際、酸性縮毛矯正はブリーチやカラーを繰り返したハイダメージ毛や、細い軟毛など、傷みやすい髪に使われることが多い薬剤です。
現在も多くの酸性縮毛矯正剤はそのような用途で広まっていますので、この認識は半分正解といえるかと思います。
酸性縮毛矯正の技術的な可能性
しかし、髪内部の組織を変化させる「還元剤」を正しく使うことで、酸性縮毛矯正でも強いくせ毛や剛毛の方でもきれいに伸ばすことは十分に可能です。
つまり、酸性縮毛矯正は適切に使いこなせば、剛毛や強いクセにも対応できる技術ですので、ご安心いただければと思います。
縮毛矯正が難しいケース
唯一、縮毛矯正で伸ばすのが難しい、または不可能なのは、くせ毛の強さではなく「髪のダメージレベル」によるものです。
なぜなら、縮毛矯正は髪内部の組織を再構築する技術ですが、薬剤の施術を繰り返して髪が著しく傷んでしまった場合、再構築するための組織自体が失われていることがあるからです。
▼たとえば
たとえば、家を建てるには骨組みとなる材料が必要です。
同様に、髪にも縮毛矯正を行うための「材料」が必要です。
それが損なわれている状態で縮毛矯正を施すのは、骨組みのない家を建てるのと同じで、どうしても難しくなります。
美しい縮毛矯正を実現するために
美しい縮毛矯正を実現するためには、使用する薬剤選びも大切ですが、何より「ストレートヘアをつくるための髪の材料」をできるだけしっかり残しておくことが最も重要だと考えています。
当店の施術方針
当店では「ノーブロー仕上げ」をコンセプトに、酸性縮毛矯正を通じてお客様にご満足いただけるよう、一人ひとりの髪質に寄り添った丁寧な施術を心がけております。
酸性縮毛矯正の限界と現実
ただし、傷んだ髪が元の状態に戻るわけではありません。
酸性縮毛矯正は、あくまで見た目をきれいに整える技術であり、髪そのものを修復するものではない、という点も大切な事実としてお伝えしたいと思います。
現実にしっかり向き合いながら、お客様一人ひとりとこれからも長く信頼関係を築いていけるご提案を心がけております。
髪のためのご提案
端的に申し上げますと、「美容室には必要以上に頻繁に通わない」ことが、ご自身の髪のためには大切だと思います。
たとえば、酸性縮毛矯正を毎月(年12回)行うのと、半年に1回(年2回)行うのでは、どちらが髪に負担が少ないかは明らかです。
頻繁に薬剤施術を行うことで髪へのダメージが蓄積してしまいますので、無理のないペースでのご来店をおすすめいたします。
全体カラーなど薬剤施術にも共通すること
これは縮毛矯正だけでなく、全体カラーなどにも同じことがいえます。
できる限り美容室に通う回数を減らすことで、薬剤による髪へのダメージを抑えられますので、日々のヘアケアも大切にしていただけたらと思います。
ご来店の頻度と考え方
毎月こまめにご来店いただくのはご負担や手間に感じられる方もいらっしゃるかと思います。
もちろん、この考え方については様々なご意見があるかと思いますので、あくまで一つの参考として受け止めていただければ嬉しいです。
当店の思いと今後
どの美容室もお客様の髪を大切にしたいという思いは変わりません。
当店は、縮毛矯正という他の薬剤施術に比べてリスクのある技術を主軸に据え、真実をしっかりお伝えしながら、5年10年、そしてさらにその先もお付き合いいただける酸性縮毛矯正の専門店を目指しています。
最後に
少しでも共感いただけましたら幸いです。
大切な髪ですので、じっくりとご検討いただき、ご興味がありましたらいつでもご相談ください。


Instagramはこちら