毛先はブリーチ毛、酸性縮毛矯正と黒染め同時施術

本日のお客様は、毛先にブリーチ歴があるハイトーンカラーの方でした。
今回は、黒染めの全体カラーとあわせて酸性縮毛矯正をご希望いただいています。
酸性縮毛矯正と全体カラーの同時施術について
「酸性縮毛矯正は全体カラーと同時に行っても傷まないのか?」というご質問をいただくことがあります。
近年、SNSの普及により、「酸性縮毛矯正をしても全体カラーで髪が傷まない」や「ツヤ髪が向上する」といった情報が広がっていますが、実際にはどの薬剤施術でも必ずダメージリスクがともないます。
酸性縮毛矯正と黒染めを同時に行うリスク
今回のように、酸性縮毛矯正と黒染めを同時に行う場合、髪のダメージリスクは高まります。
専門店ではリスクをできるだけ抑えることはできますが、ダメージを完全にゼロにすることは不可能です。
酸性縮毛矯正と黒染めを同時に行うメリット
それでも、ダメージリスクがある中での施術にもメリットが見込めます。
たとえば、長い目で見れば、今後のダメージを軽減できる可能性があります。
黒染めの影響と今後の髪の扱い
今回の黒染めによって、髪への負担が増えるのは避けられません。
ただし、一度黒染めをしてその後はカラーを控え、黒髪のバージンヘアを大切に育てていくことで、より大きなメリットも期待できます。
黒染めの退色とカラーダメージ
また、髪がもともと明るかった場合、黒染め後しばらくすると色が抜けて茶色に戻ることも考えられます。
それでも、明るいカラー剤の使用を控えることで、カラーダメージの蓄積は抑えられます。
黒染めを施した毛先はこれまで以上にダメージを受けやすくなりますが、今後伸びてくる髪については、より健康的な状態で維持していくことができます。
時間はかかるかもしれませんが、1年後や2年後には、何度も明るいカラーを繰り返すより、美しいストレートヘアを実感していただけるのは黒髪バージン毛です。
このように、今回の黒染めは、長期的な美しいツヤ髪を目指す一つの方法と言えるかもしれません。
気持ちの変化にも注意が必要
黒染めをご希望されたお客様でも、さまざまなヘアスタイルをご覧になる中で「やっぱり明るい髪色に戻したい」と感じられることもございます。
黒染めまでしなくても、黒に近いトーンまで髪色を暗くした場合、もとの明るさに戻す際には、それなりに強いカラー剤が必要となります。
特に、縮毛矯正の履歴がある髪は、ブリーチを使用しなくてもブリーチに近いダメージを受ける場合もあります。
ハイトーンカラーの髪に縮毛矯正や全体カラーを施すと、縮毛矯正をしていない髪と比較してダメージリスクがより高まる傾向があります。
1年後や2年後を見据えて
トーンダウンして、黒髪や暗めの色味にすることには賛同しております。
ただ、「やはり明るいカラーに戻したくなるかもしれない」とお考えの場合は、ぜひじっくりとご検討いただければ幸いです。
たとえ髪が丈夫な方であっても、トーンダウンとトーンアップを繰り返すことは、髪に大きな負担となることがございます。
縮毛矯正は髪を美しく見せる技術ではありますが、髪そのものを本来の健康な状態に戻すものではありません。
ダメージリスクがあることをご理解いただいた上で、ご検討いただければ幸いです。
場合によっては、慎重なご案内に思われるかもしれませんが、今後もお客様にご満足いただけるよう、精一杯施術したいと強く願っております。
ご興味やご不明点がございましたら、ぜひお問い合わせください。

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