酸性縮毛矯正は、条件が整えば髪をきれいに見せることができます。

本日ご来店いただいたお客様は、明るめのカラーを施している髪質の方でした。
すでにカラーによるダメージがあるため、この上から縮毛矯正の薬剤を使用すると、どうしても髪への負担が大きくなりやすいです。
酸性縮毛矯正について
酸性縮毛矯正は、現在の髪の状態をしっかり把握し、丁寧に施術を行うことで、髪を美しく見せることができる技術です。
一方で、酸性縮毛矯正は髪そのものを回復させるものではないことも、ご理解いただきたいと思います。
手触りや見た目が良くなったように感じても、実際には髪の内部に一定の負担がかかる場合があります。
この点は縮毛矯正に限らず、すべての薬剤を使った施術に当てはまります。
髪を根本的に回復させる技術や商品は、現時点ではまだないのが現状です。
誠実な施術への取り組み
そのため、こうした事実をお伝えした上で、正しい情報をもとに、誠実に施術と向き合うことが、理想的な仕上がりを目指す上で大切だと考えています。
「美髪」トレンドとダメージの現実
また、近年では「美髪」がトレンドとなり、SNSなどでも髪を綺麗に見せるさまざまな情報が広がっています。
しかし、髪がダメージを強く受けてしまい、「ビビリ毛」と呼ばれるようなチリチリや切れ毛の状態になることもあります。
逆に、そこまで深刻なダメージでなければ、まだ髪に体力が残っているため、美しく見せることは可能です。
極端な例としては、ブリーチした髪でも体力が多少残っていれば、綺麗な仕上がりにすることはできます。
おすすめしない施術について
ただし、当店では、このような施術が可能な場合でも積極的にはおすすめしておりません。
理由は、継続的に美しい髪を保つことが難しくなってしまうからです。
たとえば、縮毛矯正以外の施術で髪のダメージが大きい場合、1回目や2回目は綺麗に仕上げることができても、回数を重ねたり、年数が経つと髪の状態が悪化する可能性があります。
酸性縮毛矯正の限界について
もちろん、酸性縮毛矯正は髪の状態や見極め方によっては、条件がそろえば綺麗に仕上げることも可能です。
ただし、髪の根本的な回復が難しいため、どうしても限界があります。
そして、その限界の程度もお客様それぞれの髪質によって異なります。
ご提案とサポート
限界があるからこそ、それをできるだけ遠ざけるためのご提案や、長く綺麗な状態を維持できる施術を心がけることが大事だと考えています。
できる限り今の状態を保ちつつ、もし髪が限界に近いと感じられる際には、少しずつ酸性縮毛矯正を通じて、美しい髪へと近づけるようサポートしております。
まとめ
当店の考え方やご提案がすべての方に当てはまるとは限りませんが、「傷んだ髪を根本的に回復させることは現状できない」という点はご承知いただけますと幸いです。
世の中には「髪が回復する」と思わせるような表現も多く見受けられます。
大切な髪ですので、どうぞ慎重にご検討いただければと思います。

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