縮毛矯正とストレートパーマの違い
縮毛矯正とストレートパーマの違いについては、多くの方からご質問をいただきます。
このテーマにはさまざまなご意見があり、賛否も分かれているようです。
インターネットやチャットGPTなどで調べてみても、それぞれの違いについてさまざまな説明が掲載されています。
はじめに。
今回はあくまで私個人の考えとして、ご参考までにお読みいただけますと幸いです。
縮毛矯正の起源
まず、縮毛矯正の起源についてお話しさせていただきます。
現在の「縮毛矯正」と呼ばれている技術は比較的新しく、1990年代頃から広まりはじめたと言われております。
それ以前は「縮毛矯正」という名称はなく、主にストレートパーマが一般的でした。
ストレートパーマの起源

この記事で扱うストレートパーマの起源については、上記画像の「板のストレートパーマ」を指すことにいたします。
ネットで調べると、ストレートパーマは「髪をまっすぐにする専用の技術」というよりも、パーマを落とすための技術として発展した、という記載をよく目にします。
体験・施術エピソード
また、板のストレートパーマを体験されたお客様や施術されていた美容師さんのお話を伺うと、実際には髪をきれいにまっすぐにすることが難しかったため、「パーマを落とす技術」としてご説明されていた側面もあったようです。
もちろん、当時のストレートパーマにご満足いただいていたお客様も多くいらっしゃいましたが、一方で髪が根元から切れてしまうといった失敗例も少なくなかったと伺っています。
技術の変遷と規制
当時「板のストレートパーマ」に直接的な規制はありませんでしたが、多くの注意喚起や関係する法改正が重ねられ、今では「板のストレートパーマ」はほとんど使われなくなっております。
また、その時代は技術の基礎が確立されていなかったため、美容師それぞれが自分なりの理論を信じて実践し、その考え方をお客様や後輩に引き継いでいたこともあったようです。
縮毛矯正の発展と意見の多様性
縮毛矯正という技術が誕生してからも、まだ数十年しか経っていませんが、その間にも無数の細かい技法や考え方がうまれてきました。
このような歴史があるため、ストレートパーマが改良されて縮毛矯正になった、という認識のもとに、さまざまなご意見が長年にわたって存在してきたのだと感じております。
ストレートパーマの表現の多様性
そのため、ストレートパーマについては「縮毛矯正ほど効果が強くない」と言われたり、「かかりが弱い」というよりは「自然なストレート」と表現されたりと、さまざまな言葉でご案内されてきました。
同時に、縮毛矯正とストレートパーマの違いについても多種多様な表現が飛び交うようになったのではないでしょうか。
薬剤と施術工程の違い
実際に使用する薬剤については、種類や強さに違いはありますが、「これはストレートパーマ専用」「これは縮毛矯正専用」といった明確な区別は今のところありません。
同じ薬剤であっても施術の工程を変えることで、ストレートパーマにも縮毛矯正にもなる場合が多いのが現状です。
まとめと考え方
ただし、これはあくまで当店の考え方に基づくものです。
異なるご意見も当然あると思いますし、当店の意見が絶対に正しいということではございません。
ひとつの見方として、お受け取りいただければ嬉しく思います。
お客様への想い
何よりも大切なことは、違いを明確にすること以上に、「お客様の髪を美しくすることを一番に考えられるかどうか」だと考えております。
その思いがあれば、意見の違いが生まれることも自然なことだと思います。
技術の進歩と今後の展望
現在の技術も、まだ発展の途中にあると言えます。
これまでの経験や時に失敗したことがあったからこそ、今の技術が生まれ、そしてこれからも時代の流れとともに進化し続けるものだと思います。
今後も過去の事例や経験をふまえ、常に疑問を持ち、向上心を忘れず取り組んでいくことが、本当の意味で技術を高めていくことにつながると信じております。