先天性乏毛症(せんてんせいぼうもうしょう)・縮毛症に縮毛矯正は可能?
先天性乏毛症(せんてんせいぼうもうしょう)および先天性縮毛症(せんてんせいしゅくもうしょう)でお悩みの方に対しての投稿となります。
先天性乏毛症および縮毛症は、生まれつき毛髪の成長に異常が認められる遺伝性疾患とされています。
発症頻度については、概ね1万人に1人程度と推定されておりますが、正確な発症率については未だ明らかになっていないのが現状です。
縮毛矯正は可能なのか?
まず結論からお伝えすると、縮毛矯正は可能です。
ただし可能ではありますが、この症状は非常にまれであるうえ、見た目が似ていても人によって症状の現れ方に大きな違いがあります。
そのため、もともとの症状によって仕上がりが異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
症状の違いとは?
簡単にまとめると、
・髪の長さ
・髪の太さ
・髪の量
この3つによって、仕上がりが大きく変わります。 くせ毛の強さも多少は影響しますが、それよりも上記の3点の方が仕上がりにとって重要です。
・髪の長さ
中にはアフロヘアのように一向に髪が伸びない方もいます。
その場合でも縮毛矯正は可能ですが、長さがある症状の方と比べると見た目をの印象は異なります。
・髪の太さ
髪が細いからといってストレートにできないわけではありません。
ただ、髪が太いほうがストレートにしたとき、よりまっすぐな印象を出しやすくなります。
一方で、髪が細い場合は、ストレートにしてもふんわりとした質感が残りやすいという特徴もあります。
・髪の量
頭皮が透けて見えるほどの症状から、比較的軽度なものまで、さまざまなケースがございます。
そのため、髪の量の違いによって、ストレートヘアにした際の印象も大きく異なります。
「髪が短い」「髪が細い」「髪の量が少ない」といった理由だけで、縮毛矯正ができないわけではありません。
抽象的な表現であるため、「短い」「細い」「少ない」といった基準については明確な定義がございません。
そのため、これら三つの要素のバランスによって、ストレート施術後の印象には個人差や限界が生じる場合がございます。
あらかじめご理解くださいますようお願い申し上げます。
ぜひ一度ご相談ください。
医療の立場から見ると、さまざまな異なる意見や観点があると思います。
しかし、それでもこの症状を和らげる1つの方法としては、髪が傷むリスクやストレート形成の限界があるものの、縮毛矯正だけが有効なのではないかと考えております。
安易に縮毛矯正をおすすめすることはできません。しかし、少なくとも、そのようなお悩みを持つ方にも真剣に向き合いたいと考えています。
ただし、デメリットについては、どうしても強調した表現になってしまいますので、あらかじめご理解いただけますと幸いです。
先天性乏毛症・縮毛症の方に対する酸性縮毛矯正は、すべてのスタッフが対応できます。
専門店であっても、その症状で来店されるお客様は、実際のところ毎月数名程度にとどまります。
また、似ているようで実は異なる難しい毛髪のケースが多いため、ご来店の際には必ずスタッフ同士で情報を共有し、技術の向上に努めています。
直近の事例としては、スタッフのMadoka(マドカ)が対応しました。
画像だけでは伝わりにくい点もありますが、仕上がりの様子を下記に添付いたします。

すべてのスタッフが症状の違いは様々ですが、対応は可能です。
中には、アフロの状態の方や、髪がまばらにしか生えない方もいます。
症状の状態によっては、どうしても限界があるのが正直なところです。
しかし、可能な限り美しい仕上がりを実現できるよう、常に技術の向上に努めているのも事実です。
この症状は1万人に1人ほどの割合で見られるかもしれませんが、それでも、酸性縮毛矯正を通じてそのような症状で悩まれているお客様に喜んでいただける技術を提供したいと心から願っています。