縮毛矯正とストレートパーマの違い
縮毛矯正とストレートパーマの違いについては、よく質問を受けます。
このテーマにはさまざまな意見があり、賛否も分かれています。
実際、インターネットで調べても多くの情報が見つかるでしょう。
そのため、ここではあくまで私個人の考えとして読んでいただければと思います。
歴史を振り返ると、縮毛矯正よりも先にストレートパーマが誕生しました。およそ30年前のことです。
本来、ストレートパーマは髪のクセを伸ばす目的で開発されましたが、当時は髪が切れてしまったり、チリチリになったりするトラブルが多く発生していました。
そのため、一時的に国が規制をかけざるを得ない時期もあったそうです。
この影響で、ストレートパーマはしばらく表立って行われず、アンダーグラウンドでひっそりと続けられていた時期もあったようです。
また、かつては板を使ったストレートパーマも存在していましたが、すべての髪質に対応できたわけではありません。
そのため、ストレートパーマを「クセを伸ばすもの」ではなく、「パーマを落とすための施術」として無理に広めていた時期も一部であったようです。
板のストレートパーマです。
そこから現在に至るまで、本当に多くの苦労や試行錯誤が積み重ねられてきました。
今では当たり前のように使われているヘアアイロンですが、当時はまだ存在していませんでした。
正確に言うと、まったく無かったわけではありませんが、80度以上の熱を加えると法律違反になってしまったのです。
そのため、大手の美容メーカーが法律の改正を求めて働きかけました。その結果、初めて100度以上の温度で施術を行うことが認められるようになりました。
この頃から、「縮毛矯正」という名前が広く使われるようになったのです。
歴史を振り返ると、ストレートパーマは髪がしっかりとまっすぐになりにくかった時代に生まれました。
その後、さまざまな試行錯誤を経て縮毛矯正が開発されたと考えられます。
このような時代背景があるため、「ストレートパーマは効果が弱い」「縮毛矯正は髪が真っ直ぐになりすぎる」といったさまざまな意見が広まり、今もそのイメージが残っているように感じます。
また、縮毛矯正とストレートパーマの違いには、ヘアアイロンを使用する、しないなど様々な意見はありますが、はっきりとした定義がありません。
実際には、サロンごとにメニューの内容が異なっています。
そのため、当店では両者に違いはないと考え、酸性縮毛矯正のみをメニューとしてご用意しています。